2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

Wake upシリーズのおまけ。(葵×千歳)

そう言えば、我に返って考えてみると今は夜の10時だよな。 「千歳、今更だけどよ」 「……ん?」 熱烈な愛の告白の後、千歳に案内されて俺は藤ノ宮家のリビングでコーヒーを飲んでいた。 クッキーを皿にあけて運んで来た千歳が不思議そうな顔で俺を見る。 「…

『Wake up,My Prince 7(Wake up,Sleeping Beauty~千歳side)』(完)

(!!) 今までで一番、凶悪な葵かもしれない、と。 千歳は密かに冷や汗を流す。 こんな風にされてしまったら、素直になるしかなくなるじゃないか。 「さっき言ったろ。ガキみてえなやり方はもうやめだ」 そう言われてしまえば、千歳も納得せざるを得ない。 …

『Wake up,My Prince 6(Wake up,Sleeping Beauty~千歳side)』

(サングラス越しじゃないだけでもドキドキするのに) (そんなに真っ直ぐに見つめないで) 千歳は何度も目をそらそうと思いながらも、じっと葵の目を見つめてしまっていた。 それほどに真剣な表情。 だから、彼の言葉に素直に頷く事が出来たのかもしれない。 「…

『Wake up,My Prince 5(Wake up,Sleeping Beauty~千歳side)』

次の瞬間、葵の声が自分の顔に近いところから聞こえた千歳は大きく跳ね上がる。 笑みを含んだその声が更に近くで甘く囁きかけて来るものだから、再び跳ねそうになる体を抑えるのが大変だった。 いや、囁きの内容を聞いて跳ね上がった、と言っても良かったが…

『Wake up,My Prince 4(Wake up,Sleeping Beauty~千歳side)』

逡巡する千歳の頬を撫でていた葵の指が目元をなぞり、かすめるように前髪をもてあそんで髪の上へと辿り着いた。 そのまま髪の流れに沿うように何度かそこを滑らせ、葵は口を開いた。 「俺はもう気付いて、過去の自分と決別したぜ。ガキみてえなやり方は、も…

『Wake up,My Prince 3(Wake up,Sleeping Beauty~千歳side)』

「行かないで」 ――― 声が出ないの 「待って、葵」 ――― あなたに届かないの 「素直じゃなくてごめんなさい」 ――― お願い、私の前から去らないで 闇の中、もがいてももがいても、遠くへ歩いて行く葵に追いつけない。 千歳はそれでも、声にならない声で呼びかけ…

『Wake up,My Prince 2(Wake up,Sleeping Beauty~千歳side)』

結局、タクシーで葵を病院へ運び診察を受けさせた。 脳しんとうを起こしているだけのようで、あとは軽い打撲だそうだ。 千歳は責任を感じていたこともあり、今日は1日ずっと葵の傍についていたいと言い張り、秀一もわぴこもそれに同意したので葵は現在千歳…

『Wake up,My Prince 1(Wake up,Sleeping Beauty~千歳side)』

千歳にとっての日常。 それは、騒がしいながらも楽しいものだった。 葵のイタズラに逆上して、こうして追いかけまわすことも、今しか経験出来ない貴重な「青春」なのだと知っていたのだ ―――。 『Wake up,My Prince』 「葵!待ちなさーい!!」 今日も今日と…

小説更新『Wake up,My Prince 1(Wake up,Sleeping Beauty~千歳side)』

ノートに書いたものを全部メール作成画面に打ち込んでからアップしようかと思いましたが… わりとページあるのでどうせ分割になっちゃいますし、出来た分からアップします。 前回の『Wake up,Sleeping Beauty』の千歳Sideのお話です。 出来栄えはまぁ……あれで…

一旦、夜勤おわり

普段は18~23時過ぎまで働いてるんですが、忙しくなるとたまに18~翌日6時までの勤務になります 今週と来週がそれですが… ひとまず今日で夜勤が終わり、休みに入ります… つ、疲れた…(´ω`) 小説も書きたいんですがホッとしたら眠気も… いざ時間が取れ…

きん注(葵×千歳) Wake up,Sleeping beauty 6(完)

以前ならば憎まれ口をたたいて、またケンカになっただろうけれど。 「無理すんなよ。少しは心配させろ」 今なら。 自分の気持ちを認めた今なら、意地を張らなくても大丈夫。 葵は優しく言って千歳の肩を抱く。 千歳はビクッと体をすくませたが、振り払うこと…

きん注(葵×千歳) Wake up,Sleeping beauty 5

唇を離すと同時にゆっくりと開かれて行く千歳の瞳を見て、葵はホッと胸をなで下ろした。 良かった、千歳が目を開かないままでいてくれて。 結局のところ、直前で目を開かれていたとしても…… (吸い込まれそうだ) こうやって。 濡れた瞳に引きこまれるように。…

きん注(葵×千歳) Wake up,Sleeping beauty 4

ピクリ、と千歳の睫毛が震えたのが見えた。 葵は確信する。千歳は少し前に目を覚ましているはずだ。 おそらくは呼びかけたあたりから。 (体に力が入ってるぜ千歳。お前、演技下手だなあ) 声には出さずに笑って、頬をなぞる指を少しずつ上げる。 サラリと指に…

きん注(葵×千歳) Wake up,Sleeping beauty 3

「……俺?」 葵は思わず呟き、目を見開く。 千歳はシーツの上に置いた手をゆっくりと動かし、何かを探すような仕草を見せる。自分を、探しているのだろうか。 葵はそう思ってから胸を押さえた。 ひどい罪悪感。 夢の中の自分は一体何をしているのか。 「葵………

きん注(葵×千歳) Wake up,Sleeping beauty 2

-------------------------------------------------------------------------------- 最初に思ったのは「何て暗さだ」という事。 葵は柔らかなベッドの中で目を覚ました。 (あれから何時間経ったんだ? ここは……俺の部屋じゃねえよな) ふと目の端に光を感じ…

きんぎょ注意報 (葵×千歳) Wake up,Sleeping beauty 1

「葵!! 待ちなさーい!!」 今日ものどかな田舎ノ中。いつも通りの風景がそこにあった。 「毎日毎日、葵も飽きないね」 呆れたように言いつつも、その顔には楽しそうな笑みを浮かべる秀一に。 「ちーちゃんと葵ちゃんて本当になかよしだねっ!」 同じく楽…

初めて使ってみる

携帯のPCサイトビューアから登録してみたのもの使い方がよくわからなくて結局ネカフェに来てるという・・・本末転倒な気がしないでもない? とりあえず、うまく使えたら二次小説なんかをアップしていくかもしれません。 サイト持ってるから多分そっちばっ…