2008-01-20から1日間の記事一覧

きん注(葵×千歳) Wake up,Sleeping beauty 6(完)

以前ならば憎まれ口をたたいて、またケンカになっただろうけれど。 「無理すんなよ。少しは心配させろ」 今なら。 自分の気持ちを認めた今なら、意地を張らなくても大丈夫。 葵は優しく言って千歳の肩を抱く。 千歳はビクッと体をすくませたが、振り払うこと…

きん注(葵×千歳) Wake up,Sleeping beauty 5

唇を離すと同時にゆっくりと開かれて行く千歳の瞳を見て、葵はホッと胸をなで下ろした。 良かった、千歳が目を開かないままでいてくれて。 結局のところ、直前で目を開かれていたとしても…… (吸い込まれそうだ) こうやって。 濡れた瞳に引きこまれるように。…

きん注(葵×千歳) Wake up,Sleeping beauty 4

ピクリ、と千歳の睫毛が震えたのが見えた。 葵は確信する。千歳は少し前に目を覚ましているはずだ。 おそらくは呼びかけたあたりから。 (体に力が入ってるぜ千歳。お前、演技下手だなあ) 声には出さずに笑って、頬をなぞる指を少しずつ上げる。 サラリと指に…

きん注(葵×千歳) Wake up,Sleeping beauty 3

「……俺?」 葵は思わず呟き、目を見開く。 千歳はシーツの上に置いた手をゆっくりと動かし、何かを探すような仕草を見せる。自分を、探しているのだろうか。 葵はそう思ってから胸を押さえた。 ひどい罪悪感。 夢の中の自分は一体何をしているのか。 「葵………

きん注(葵×千歳) Wake up,Sleeping beauty 2

-------------------------------------------------------------------------------- 最初に思ったのは「何て暗さだ」という事。 葵は柔らかなベッドの中で目を覚ました。 (あれから何時間経ったんだ? ここは……俺の部屋じゃねえよな) ふと目の端に光を感じ…

きんぎょ注意報 (葵×千歳) Wake up,Sleeping beauty 1

「葵!! 待ちなさーい!!」 今日ものどかな田舎ノ中。いつも通りの風景がそこにあった。 「毎日毎日、葵も飽きないね」 呆れたように言いつつも、その顔には楽しそうな笑みを浮かべる秀一に。 「ちーちゃんと葵ちゃんて本当になかよしだねっ!」 同じく楽…

初めて使ってみる

携帯のPCサイトビューアから登録してみたのもの使い方がよくわからなくて結局ネカフェに来てるという・・・本末転倒な気がしないでもない? とりあえず、うまく使えたら二次小説なんかをアップしていくかもしれません。 サイト持ってるから多分そっちばっ…