2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

小説更新が遅れてます

最近、スーパーファミコンを掘り起こしちゃって懐かしいあまり『バハムートラグーン』を再度始めちゃって(何) ヒロインは大嫌いですが主人公は好きですw バルクレイとアナスタシアのやりとりも好きですw とりあえず、程々にやりながら小説も更新したいと思…

キスをしよう! 11

――― 約30分後。 「今日はありがとう、葵。チャーハン本当に美味しかったわ」 藤ノ宮邸の前に葵が車を止めたところを見計らって、私はお礼を言った。 昔ならこんなことも出来なかったわね、きっと。 私達、みんな少しずつでも大人になって行ってるんだわ。 …

キスをしよう! 10

葵ったら、いつの間に免許なんて取ったのかしら。 なんだか急に葵が大人になってしまったみたいな感じ……少しだけ寂しい気もするわね。 もやもやと考えながら玄関まで来て、靴をはこうと屈みこんだところで、フと影が落ちて来たことに気づき、顔を上げた。 「…

キスをしよう! 9

ぎこちなく固まった時間がようやく動き出したかのような感覚にほっと息をついた。 葵も同じように息をつき、DVDに目を向け…… 「……あ!!!」 突然、葵が大声を出す。 「な、なに!?」 「時間! 終電!!」 驚く私よりも動揺した様子で、葵は時計と私を交…

キスをしよう! 8

考えても、おそらく二人の頭の中に浮かぶ答えは同じで。 どちらが先に諦めるかというだけの話で。 そして、先に諦めたのは葵だった。 「やっぱ、自分で慣れるしかねえぜ」 ああ、そうですよね。ええ。わかってましたとも。 そんなキッパリ言わなくたってね。…

キスをしよう! 7

食後のコーヒーを飲みながら、終わったDVDを再び頭から見直していた私はある事に気がついた。 「ねえ……この話、やたらとラブシーンが多くない?」 主人公とヒロインが2人きりのシーンが多いのだ。 台詞や語らいに力が入っていることは先ほども気付いたが…

キスをしよう! 6

ごく普通のマンション、決して狭くはない部屋は綺麗に片付いていた。 ……と言うより、物があまり置かれていないから片付いて見えるだけのような気がしないでもないけど。 「んーっと……卵があるな。チャーハンでいいか?」 「何でも構わないわよ。手伝いましょ…

キスをしよう! 5

「私、いつ葵の家に泊まることになったの?」 エレベータの中で、私は葵の顔を見上げた。 約束なんてした覚えはないし…… すると葵は心底呆れた、という表情で大きくため息をついて。 「お前なあ……あの状況で、そうでも言わなきゃヤバいだろ」 そうか、助けて…

キスをしよう! 4

校門前で葵を待っていた時だった。 パパッ、と軽い音が聞こえると同時に1台の車が近づいて来る。 「千歳ちゃん珍しいじゃん、こんな時間まで学校にいるなんて」 車をおりて来たのは授業で何度か隣に座って来た男だった。 名前は ――― 覚えていない。 しつこ…

キスをしよう! 3

結局、いつになく真剣に頼み込んでくる葵に負けた形で私は舞台のヒロイン役を引き受けた。 幸い、学祭は半年後。 まだ時間はある。 とは言え舞台と映画を交互に上映するらしいので、映画の撮影もしなければならない。 映画の撮影というのはシーンごとに行わ…

小説更新

きんぎょ小説、葵×千歳で『キスをしよう!』を連載開始しました。 最初は短くするつもりが…かなり長くなってしまいそうです(^_^;) 大学生になった葵と千歳、曖昧な友人関係の二人の転機を描きたいと思ってます。 ノートにはかなり書いてますが夜勤あるので打…

キスをしよう! 2

「お待たせ、早かったのね」 「よう。コーヒーでいいよな?」 葵は挨拶もそこそこにウェイトレスにコーヒーを頼んで椅子に深く腰掛け直した。 「構わないけど……よっぽど大事な用なのね。余裕がないじゃない?」 「あーまあな……」 苦笑しながら言えば、葵がボ…

キスをしよう! 1

たまの休日、私は専ら家でDVDを見て過ごす。 中学を卒業後、わぴこ達と同じ高校に入り、仲良く卒業。 お母様が私をお嬢様学校に入れたがってまたひと悶着あったのも、今じゃいい思い出だわ。 正直なところ、高校は別々になるだろうと思っていただけに……み…

また夜勤…

急遽、来週も夜勤することになってしまいました… いいかげん12時間勤務が2週間続いてて寝不足、体調悪化してるのに~(>_<) ちなみに今日は会社の人の送別会でした…今帰宅(^_^;) また小説書いてる暇がないなぁ……

小説更新

きんぎょ注意報、葵×千歳小説『モノクロームの世界』を更新しました。 ちょっと暗い話かもしれません(^_^;) いや、まあ、ちゃんと救いはありますが! 思いつくままに書き殴ったので完成度はあまり高くないですが… 読んで頂けたら光栄です☆ 夜勤が終わって今…

モノクロームの世界 5 (了)

寒い日だった。 とても寒い日の朝。 彼女は、自室のベッドにうつ伏せに沈んだまま、静かに眠っていた。 とても幸せそうに微笑んだまま、二度と覚める事のない眠りについた千歳さんの姿に、僕らは黙って泣いた。 二十歳という年齢で、末期癌に冒されていた彼…

モノクロームの世界 4

結局、同窓会と言うよりは法事のようになってしまったが、3人であの頃の事をたくさん話した。 あまりに遅くなりすぎ、2人は終電がなくなってしまって私の家に泊まることになったのだが。 来客用の寝室へ2人を案内し、自室へ戻った私は思いきりベッドに倒…

モノクロームの世界 3

ソファに腰をおろしながら、3人で笑い合う。 猫印の紅茶もちゃんと用意してある。 4人分。 私と、わぴこと、北田くんと、葵のぶん。 「……もうじき、2年ですね」 わずかに目を伏せて、北田くんがポツリと言った。 「……もう2年なんだね」 わぴこもテーブル…

モノクロームの世界 2

「……葵ちゃんも来るよ」 わぴこの声のトーンが少し落ちた。 私もそれ以上は聞かず、少し日時についての打ち合わせをして電話を切った。 「葵……久し振りにあなたに会えるのね……」 ソファに深く沈みこみ、私は大きく息をついて ――― 「きゃ!?」 手に持ったま…

モノクロームの世界 1(葵×千歳)

あの頃に戻りたい、と思うことがある。 この頃は毎日、理事長室で楽しかった頃に思いをはせる。 単なる逃避だとわかっているのだけれど ――― 。 「理事長、今日の分の」 「もう終わってます。そこに置いてあるから持って行って頂戴」 書類を取りに来た職員に…