ねぇ、あなた少し疲れてるんじゃない?
だって……顔に疲れが張り付いてるわよ。
いーえ!
私の目は誤魔化されないわっ!
そりゃ……わかるわよ。
私だって、理事長の仕事を毎日何事もなくこなしてるわけじゃないのよ?
トラブルだってあるもの。
PTAとの折り合いとかだってあるし、教師とだって……
だからわかるの。
あなたは疲れてる。そうでしょ?
私?
私は……平気よ。
もう! 平気だってば!
だって……あなたがこうして私の話を聞いてくれるし……傍にいてくれるし……
な、なによ~。
私が素直じゃいけないの?
ねぇ……無理しなくていいのよ?
私にも、少しは力にならせてよ。
あなたが私を心配してくれるように、私にも心配させて。ね?
……素直でよろしい!
ふふっ。
本当はね、頼って欲しかったの。
あなたのこと、どんなことでも知っていたいもの。
心配させたくないからって黙って我慢される方が嫌なのよ。
……ね、お疲れ様。
頑張ってるあなたが好きよ。
でも、私の為にも少しは息抜きしてね?
私だってあなたの笑顔が見ていたいから。