エイプリルフールSS 1(葵×千歳)
今日は、生徒会役員の慰労会 ――― という名目でのお花見。
珍しく、千歳さんが言い出して決まったイベントである。
「北田くん、こっちよ」
公園内を、彼女を探しながら歩いていたら背後から声をかけられた。
「早かったんですね、千歳さん」
振り向けば、上機嫌な千歳さん。
「せっかくの慰労会だもの、ちゃんと準備しておきたかったからね。朝イチで来ていたのよ」
「何だ、呼んでくれたら手伝いくらいしたのに……」
「いいの、いいの! 私がみんなを労ってあげたかったんだから!」
こう見えても頑なな彼女は、一度決めたことは曲げない。
僕は苦笑して、案内すると言って歩き出した彼女の後に続いた。
すでに来ていたわぴこ、葵と共にジュースで乾杯し、千歳さんが出前を頼んでいたらしい料理に舌鼓を打つ。
満開を過ぎ、花弁を散らし始めている桜の木の下に陣取ったせいか、料理の皿にも薄紅のそれが、時折降りてくる。
それすらも楽しく、僕らは笑い転げた。
――― って、おかしいぞ……?
「秀ボーどうしたよ?」
「葵……まさか、これ……!」
「……ッチ、ばれちまったか」
全く悪びれない葵があっさりと認めた。
ジュースに、アルコールを混ぜたらしい。
しかし葵は商店には顔が知れているから、アルコールを買いに行くのは難しいはず……
と言うことは
「千歳さんですね」
「あらやだ、どうしてわかっちゃうのかしら」
口元に手を当てて驚く千歳さんも目が笑っていて、悪いとは思っていないようだ。
「何考えてるんですか! まだ未成年なんですよ、僕らは」
「まーまー、ちょっぴり混ぜてるだけだって。今日くらい多目に見ろよ、な?」
葵にニカッと笑われて、僕は渋々引き下がる。
どうせもう飲んでしまったし、言っても葵は止めないだろう。
今日は千歳さんも珍しく乗り気だし、わぴこは千歳さん至上主義だから味方はいないことになる。
ぎょぴちゃんは居ない所を見ると、千歳さんが家に置いてきたらしい。
つまり、計画的犯行だ。
うっかりぎょぴちゃんがアルコールを飲まないように、初めからつれて来なかったという事になる。
葵に上手く言いくるめられたな。
僕は楽しそうにわぴこと何度目かの乾杯をしている千歳さんを睨んで、溜め息をついた。
珍しく、千歳さんが言い出して決まったイベントである。
「北田くん、こっちよ」
公園内を、彼女を探しながら歩いていたら背後から声をかけられた。
「早かったんですね、千歳さん」
振り向けば、上機嫌な千歳さん。
「せっかくの慰労会だもの、ちゃんと準備しておきたかったからね。朝イチで来ていたのよ」
「何だ、呼んでくれたら手伝いくらいしたのに……」
「いいの、いいの! 私がみんなを労ってあげたかったんだから!」
こう見えても頑なな彼女は、一度決めたことは曲げない。
僕は苦笑して、案内すると言って歩き出した彼女の後に続いた。
すでに来ていたわぴこ、葵と共にジュースで乾杯し、千歳さんが出前を頼んでいたらしい料理に舌鼓を打つ。
満開を過ぎ、花弁を散らし始めている桜の木の下に陣取ったせいか、料理の皿にも薄紅のそれが、時折降りてくる。
それすらも楽しく、僕らは笑い転げた。
――― って、おかしいぞ……?
「秀ボーどうしたよ?」
「葵……まさか、これ……!」
「……ッチ、ばれちまったか」
全く悪びれない葵があっさりと認めた。
ジュースに、アルコールを混ぜたらしい。
しかし葵は商店には顔が知れているから、アルコールを買いに行くのは難しいはず……
と言うことは
「千歳さんですね」
「あらやだ、どうしてわかっちゃうのかしら」
口元に手を当てて驚く千歳さんも目が笑っていて、悪いとは思っていないようだ。
「何考えてるんですか! まだ未成年なんですよ、僕らは」
「まーまー、ちょっぴり混ぜてるだけだって。今日くらい多目に見ろよ、な?」
葵にニカッと笑われて、僕は渋々引き下がる。
どうせもう飲んでしまったし、言っても葵は止めないだろう。
今日は千歳さんも珍しく乗り気だし、わぴこは千歳さん至上主義だから味方はいないことになる。
ぎょぴちゃんは居ない所を見ると、千歳さんが家に置いてきたらしい。
つまり、計画的犯行だ。
うっかりぎょぴちゃんがアルコールを飲まないように、初めからつれて来なかったという事になる。
葵に上手く言いくるめられたな。
僕は楽しそうにわぴこと何度目かの乾杯をしている千歳さんを睨んで、溜め息をついた。