翌日。 生徒会室に行くと、珍しく葵と千歳さんが先に来ていたようで、紅茶を飲みながらくつろいでいた。 「早いですね、千歳さん……はともかく、葵」 「眠れなかったんだよ。下手に家にいたら眠くなるから早めに来てたってわけ」 ソファにふんぞり返った葵が…

そのまま、２人の『ラブラブ』な演技を眺めながら花見を楽しんで早２時間。 西陽が目をさして、夕方になっている事に気付いた。 わぴこは珍しく大人しく僕の側で料理に手をつけている。 と言うより、アルコールに弱いのか少し眠そうだ。 「わぴこ、眠いんじ…

飲み始めて１時間ほどが過ぎただろうか。 いつの間にか側に来ていた葵が耳打ちして来た。 「今日が何の日か知ってっか？」 どういう意味だ？ と一瞬考えたが、すぐに思い当たるものがあった。 ――― エイプリル・フール。 こんな日に葵が大人しくしているとは…

今日は、生徒会役員の慰労会 ――― という名目でのお花見。 珍しく、千歳さんが言い出して決まったイベントである。 「北田くん、こっちよ」 公園内を、彼女を探しながら歩いていたら背後から声をかけられた。 「早かったんですね、千歳さん」 振り向けば、上…

葵×千歳のエイプリルフールＳＳをアップしました～。 間に合ってよかった…… しかし今回の主役は秀ちゃんのような気がしないでもないです(笑)