制御不能です、盆とハロウィンとクリスマスと正月が一斉にやってきたような大騒ぎです、私の頭の中。 だって。 だってだって。 だってだってだって！！ 近い。 べらぼうに近いんですよ先輩が。 肩とかくっついちゃってるしもうコレってじゃれ合う恋人同士の…

もう２２時前なんだ……。 私は思わず目を逸らす。 明日は土曜日 ──── 休日だけど、だからと言ってこのままここに居ていい理由にはならないわけで。 いくら子犬のような扱いを受けてるとは言え、ひとつ間違えば男と女……何が起こっても不思議ではない。 気まぐ…

ピンポーンと柔らかい音が廊下に響いた。 ためらうなと言われたものの、やっぱりちょっと緊張してしまって、ボタンが押せたのは何度か深呼吸をしてからのこと。 ドアを開けた先輩は、やっぱり苦笑いしていた。 部屋に入ると先程の黒いマグカップに冷たいカフ…